「自分には無理」と思っていた——1年で複数業務を自動化 - AIで開いた新たなキャリアの可能性
AIやGASへの「自分には無理」という意識から、契約フローやセキュリティチェックなど複数業務の自動化を実現するまでの変化を伺いました。

今回は、IT企業のバックオフィスでAIやGASを活用し、契約フローやセキュリティチェックなど複数業務の自動化を実現したAkamineさんにお話を伺いました。
Akamineさんプロフィール
IT系企業のバックオフィスにて、契約・事務フローの整備と運用改善を担当。受講をきっかけにGASやCursorを活用した業務自動化に取り組み、フォーム通知・契約処理・セキュリティチェック集計などを実装。受講後約1年で技術的な会話への理解度と実装スピードが大きく向上し、「自分には無理」という意識からAIで改善策を設計する思考へと転換を遂げた。
業務効率化への課題と「自分には無理」という壁
ーーまず、現在のお仕事について教えてください。
Akamine:IT系の企業で、バックオフィス業務を担当しています。もともと営業サポートとして入社したのですが、社内の事務的な作業が整っていない部分があり、そこを整えるところから始まりました。
契約業務のフローを仕組み化したり、全社の総務周りの問い合わせやITツールの対応をしたり、少ない人数でも回せるように問い合わせフォームを作ったりと、足りないところを少しずつ改善しています。
ーー受講前はどのような課題を感じていましたか?
Akamine:GASでこうやりたいけど、たぶん私にはできないだろう、と思っていました。頑張ればできるかもしれないけど、ものすごく工数がかかるからやらないでおこう、という思考ですね。
直近の業務の工数が足りない、自分の稼働時間が足りない。でも工数を短縮するにはツールを作らないといけない。でもそれを作る時間もない、という悪循環に陥っていました。振り返ると、諦めていた部分があったなと思います。
好奇心から始まった受講とAIコーディングへの挑戦
ーーそのような状況の中でcode4bizを受講されたきっかけは何でしたか?
Akamine:完全に好奇心です。もともといまにゅさんのYouTubeをずっと見ていたファンで、AIが出てきたときに使い方がよくわからないなと感じていました。
AIにコード書いてもらえばできることが増えるらしい、という漠然としたイメージはあって、ちゃんと知りたいなと。会社として受講したわけではなく、個人的にAIってどういうふうに使うんだろうという興味から受講しました。
ーー約1年前の受講当時と今ではAIの進化もかなりありますよね。
Akamine:今から考えるとびっくりしますね。まだ1年しか経ってないのに、何年も前みたいに感じます。でも逆に、あのタイミングでAIコーディングに入ったからこそ、試行錯誤の回数が多くて、その過程をたくさん経験しているから今がすごく楽なんだと思います。
こう聞けばきっといい答えが返ってくるだろうなとか、プロンプトの定型文みたいなものが自然と身についているので、業務の中でAIを使うときにも、まずこれを聞いてみよう、という型が自分の中にできました。
複数業務の自動化を実現した具体的な成果
ーー受講後エンジニアとのコミュニケーションにも変化はありましたか?
Akamine:IT系の会社なので、オフィスにエンジニアもいるんですけど、その人たちが話している言葉がちょっとわかるようになったんです。
講座でGitHubを使ったりしたので、エンジニア同士の会話をチラッと聞いて「あれね」とわかるのが嬉しかったり。エンジニアの人とコミュニケーションするときも、なんとなく伝わるようになりました。
ーー実際に業務でAIコーディングを活かした事例を教えてください。
Akamine:社内ではCursorを使ってコーディングをしています。具体的には、フォームを送ったらスプレッドシートに契約内容が記載されて、そのスプレッドシートからボタンを押すとドキュメントのテンプレートから契約書が自動生成される仕組みを作りました。
他にも、Googleフォームを送ったら該当のSlackチャンネルに結果が送付される仕組みや、セキュリティチェックの結果をスプレッドシート上で点数を算出して、その結果と一緒にSlackに送る自動化なども実装しています。
ーーかなり幅広く活用されていますね。
Akamine:そうですね。あとはNotion AIに指示を出していろいろデータをまとめてもらう場面でも、AIコーディングで学んだプロンプトの知識を活かせています。社内の業務効率化ってほぼGASで、表に見えないしデザインもないものが多いんですけど、逆に勝手に裏で動いてくれているものがたくさんあります。
本当はもっとやりたいことはあるし、もっと効率化したいところもあるんですけど、正直そこまで手が回っていないというのが正直なところですね。
「自分にもできる」という自信と開発プロセスの理解
ーーcode4bizの中で特に良かった点はありますか?
Akamine:一番良かったのはブラウザの拡張機能です。拡張機能ってすごくハードルが高いイメージがあって、限られた特別な人だけしかできないと思っていたんです。それがAIに指示を出してあんなに簡単に作れると思わなくて。自分の業務に合ったオリジナルの拡張機能を自分で作れるんだという自信がつきました。
あとは他の受講生の事例をたくさん見られたことですね。こういうこともできるんだというヒントがたくさんあって、これができるならうちの会社でもできそうだな、と考えられるようになりました。動画形式で提供されているので、細かいところは何回も見返しながら自分のペースで進められたのも良かったです。
ーーアプリ開発の経験はいかがでしたか?
Akamine:アプリを自分で最後まで作るという経験が初めてだったので、作る過程にはこういう作業が必要なんだと一通りの流れを経験できたのがすごく良かったです。GitHubの使い方も、オンラインの説明だけだとなかなか入ってこないんですけど、実際に手を動かして経験できました。
あと、AI時代の開発では最初の設計がすごく大事だなと実感しました。ちゃんと要件を詰めないまま進めると、修正が難しくなって結局1から作り直した方が早いということが何回もあって。最初にしっかり時間を割いて要件定義を固めることの大切さを学びました。
AIスキルが拓く新しいキャリアの可能性
ーー仕事で任される内容に変化はありましたか?
Akamine:AIコーディングを個人でやっていることを代表に雑談で話したときに、社外にもそういうサポートができたらいいよね、という話に発展しました。会社はコンサルもやっているので、将来的に社外のサポートもできるんじゃないかなと、自分の中でも可能性が膨らみました。
少し前に組織改革があったときも異動の打診があったんです。そのときはタイミング的に受けなかったのですが、自分がこういうことができる人だと知ってもらえているのは大きいなと感じています。
ーー今後のキャリアについてはどうお考えですか?
Akamine:AIを使うことへの抵抗感はもうないので、AIを駆使して自分のスキルもアップしながら、社内だけじゃなく社外の人も助けていきたいなと思っています。
将来的にはリモートで作業できるスキルを身につけて、田舎でゆっくり暮らしたいですね。今は目の前のことをがむしゃらに頑張っている段階ですけど、いずれそういう働き方ができたらいいなと考えています。
ーー最後に、どのような方にcode4bizをおすすめしたいですか?
Akamine:AIに興味があるけど一歩踏み出せないと感じている人や、私みたいにちょっとだけGASを書いたことがあるけど、いまいちよくわかっていなくて先に進めない、という人にはすごくおすすめです。
ちょっとプログラミングをやったことがあると、その大変さがわかっているからこそ、AIを使ったときにコードがバーッと出てくるあの感動は格別だと思います。